今月の糖尿病ニュース

2023年9月の糖尿病ニュース

看護師からみたインスリン治療と糖尿病テクノロジー

おおはしクリニック 5月第66回糖尿病学会年次学術集会に参加しました。
九州では10年ぶり鹿児島では初めての開催とのこと、私にとっては両親の墓参りを兼ねた帰省にもなりました。

最初はインスリン治療について。
あるシンポジウムでサクセスサイクルとして治療負担の軽減が挙げられました。当院でもインスリン治療費が高いとの声を良く聞きます。他医で入院しインスリンを勧められるが、本当にインスリンが必要か、あるいは中止出来ないかとセカンドオピニオンで来院されるケースもあります。看護師としては、カートリッジ製剤は詰め替えの手間はかかりますが価格が相対的に安いので院長に打診することがあります。デバイスを見せて可能か確認し不安感、抵抗感の低減に努めています。高齢者など見守りの必要な方には訪問看護の支援と家族のサポートが不可欠ですが、最近スマホ連動インスリン自己注射歴記録デバイス(スマートペン)を上手く利用できるようになった人もいました。記録は家族やクリニックにも転送されますが助言なしでも自分で確認して打ち忘れが減りました。
血糖コントロールがよくなるとインスリン治療のモチベーションが上がることをよく経験します。その点で「糖尿病学維新」ともいわれる血糖モニターの進歩は当クリニック診療に大きな恩恵をもたらしています。 従来からの(手指穿刺型)SMBG、間歇スキャン式CGM(リブレ)、スキャン不要なCGM(DEXCOMG6)いずれを選択するか実際指導して自己管理能力も参考にします。血糖の“見える化”により安心感を得て自然に食事、運動などの生活習慣の改善がみられますが時に一緒に生活を振り返ることもあります。リブレ解析を看護師、栄養士と共に行いスキャン回数を増やすことにより低血糖の予防も可能で血糖トレンドを↓から→に変える方法を考えて行きます。スキャンを3回増やすとTBR(血糖値70未満の時間帯)の1%減少という話を講演で聞きました。当院の患者さんのスキャンは1日1~2回から40回以上まで様々ですがよくかざす人は高血糖時食事を摂取するのに抵抗あり運動で血糖が下がる迄待つ等々によりTIR(同70~180)はいつも90%以上です。装着を夫に依頼し途切れる事なく記録している高齢の女性もおられます。

リブレで無自覚性低血糖のある患者さんに予測アラート機能があるDEXCOM6を推奨し喜ばれた経験もあります。CGM記録中ベストの日の出来事を聞くこと、仕事中スキャンできない、補食できない、だからインスリンも控えめになるなど悩みを聞くことも心がけています。

おおはしクリニック 血糖管理支援アプリはまだ保険適応になっていませんが新しい道具として期待されます。
「あすけん」アプリを利用し間食量が1000kcal以上あったことを知り「自制して意識して食べないようにしている」と行動変容みられ体重が2kg減った人がいました。
「けんぽアプリ」は最近講演会でも紹介されました。
特定保健指導に特化しリバウンド対策に力をいれているそうです。
そのほか、アスマイルは大阪府が提供する府民の健康サポートでポイントが貯まりランキングを競うことで楽しく健康管理ができ、Aさんはハイキング後の食事を楽しみに精を出しています。

ROUTY(ルーティ)は「毎日8000歩、歩こう!チャレンジで期間中達成するとポイントプレゼント」などがあり目標にしている人もいました。
かんぽ生命の健康応援アプリ「すこやかんぽ」を活用し「ウォーキング」「ラジオ体操」に励み来院の度熱狂的に話をされる方、「My健診アドバイス」を見る方、 など目白押しです。
学会に参加しいろいろ考えるきっかけになりました。

おおはしクリニック
以上看護師長音喜多さんでした。

2023年9月


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